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大人の歯列矯正は医療費控除を受けられる?診断書なしでも大丈夫?

葛西モア矯正歯科コラム編集部です。
歯列矯正の費用は高額になることも多いので、医療費控除でいくらかでもお金が戻ってくると嬉しいものです。今回は、大人の歯列矯正は医療費控除の対象になるのか、また、診断書がなくてもOKなのかについてご紹介します。

「医療費控除」ってどんな制度?

医療費は、健康な生活を営むのに必要な支出です。そのため、1年間に負担する医療費が高額になった時は、その事情を考慮して、所得から一定額をさしひくことで所得税を軽減する「医療費控除」を受けられます

会社に勤めていれば通常、所得税は毎月の給与から天引きして徴収されています。医療費控除を受ける場合は、翌年の3月15日までに確定申告を行うことで、すでに納めた所得税の一部が戻ってくるというわけです。

医療費控除が受けられるのは、支払った医療費が1年間で10万円(所得合計が200万円までの人は所得額の5%)を超える場合です
電卓

大人の歯列矯正で、医療費控除の対象となるケースは?

歯列矯正にかかる費用は、医療費控除が受けられる場合があります。ただし、すべての歯列矯正が医療費控除の対象になるわけではありません。

医療費控除のルールを知ろう

国税庁のウェブサイトによると、「歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用」は医療費控除の対象になるとされています。(参考:医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例(国税庁)

例えば、成長途中にある子どもでは、不成咬合を放置することで、正常な発育が阻害される可能性があります。これを防ぐために行う歯列矯正は医療費控除の対象になる、というわけです。

「治療」のために行う大人の矯正は医療費控除の対象

一方、大人の場合はおもに「歯列矯正の目的」が問われます。医療費控除の対象となる歯列矯正は、歯科医師が「噛み合わせや歯並びが悪いため、喋る・食べるなどに問題が生じており、これらの機能を回復するためには歯列矯正が必要だ」と診断して行うものに限られます。

注意が必要なのは「容ぼうを美化する目的の歯列矯正」の費用は、医療費控除の対象にはならないということです。

では、「機能的な問題が生じやすい歯並び」とは、具体的にどのようなものか見てみましょう。
歯が白い笑顔の女性

歯並びの不正にはさまざまな種類があり、人によって程度も異なるので、一概に「どの歯並びであれば、どのような不具合がある」とは言えません。目安として、機能的な問題が出やすいのは「開咬」「下顎前突(受け口)」「上顎前突(出っ歯)」です。

「開咬」「下顎前突(受け口)」「上顎前突(出っ歯)」で生じる問題

これらはいずれも、上の前歯と下の前歯がきちんと噛み合いません。そのため、「食べ物を前歯で噛み切れない」「言葉がきれいに発音できない」といった、日常生活に支障をきたす症状が出やすくなります。

食べ物の問題は、麺類や野菜スティックなどを食べる時を想像するとわかりやすいと思います。上下の前歯の位置関係が適当でないと、かじり取る・前歯に舌をつけて麺類を切るといったことが難しくなるのです。

また、前歯の歯並びは発音にも大きな影響を与えます。例えば、下顎前突の場合「サ行」や英語の[s]の発音に影響がでます。これらは舌の先端を上の前歯の裏に近づけてすき間を作り、その間に空気を通して作る音です。下顎前突はその名の通り、下あごが上あごよりも前に出ているため、正常な歯並びの人に比べると、この「すき間」が作りにくくなります。そのため、サ行やs音がきれいにが発音できない場合があるのです。

発音時の口の形

見た目を気にして行う大人の歯列矯正は、医療費控除の対象とならない?

口もとの「見た目」の改善のみを目的とする歯列矯正は、医療控除の対象となりません。

しかしながら、大人の歯列矯正では「見た目」を気にして治療を希望する患者様は少なくありません。では、大半のケースで医療費控除が適用できないのでしょうか? もちろん、歯並びの状態と治療の目的は1人ひとり異なりますが、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。

それは、「見た目の問題」がきっかけで歯列矯正歯科を訪れた人でも、検査や診察の結果、「機能的な問題」が見つかることがあるということです。
鏡を見る女性

「見た目」の裏に「機能」の問題が隠れているケースは意外に多い

「出っ歯」とも呼ばれる上顎前突を例に考えてみましょう。「口もとが出ているのをなんとかしたい」と、「見た目」に悩んでクリニックを受診したとします。しかし、詳しく検査を受けると、突き出した前歯のせいで、口を閉じても上下の唇の間にすき間ができてしまっていることがわかりました。

実はこれは、医学的に「口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)」といい、治療を必要とする状態です。口が閉じられないことは、さまざまな問題をもたらします。例えば、常時、口呼吸の状態になり、口の中の乾燥を招いて虫歯菌や歯周病菌の繁殖を招いてしまうこともその1つです。

このように、本人にとっては「見た目」が1番の問題になっているように思われるケースでも、専門の歯科医師の目から見れば、機能的な問題を抱えていることが少なくありません。

「機能」の問題は、自分では気づくのが難しいこともある

ポイントは、歯並びが悪い人にとっては、その状態が当たり前になっているということ。歯並びは「ある日突然悪くなるもの」ではないため、機能的な問題があったとしても、自分では気付かないことがあるのです。
矯正歯科の診療室

歯並びが原因でどのような症状が生じているのか、歯列矯正を受けた場合の費用が医療費控除の対象となるかは、自己判断せず、専門の歯科医師の診断を受けましょう。

診断書がなくても医療費控除は受けられるの?

医療費控除の申請に、医師の診断書は必ずしも必要なものではありません。ただし、歯列矯正でかかる費用は高額になりがちです。そのため、医師が「機能回復が目的の歯列矯正が必要」と診断したことを客観的に証明できる手段として、診断書の提出を税務署から求められるケースがあります(※)。

※担当の税務署が判断しますので、詳しくは、お住まいの自治体を管轄する税務署にお問い合わせください。

診断書は「必要になってから」で大丈夫なことも多い

では、診断書を添付せずに確定申告を行い、後から診断書の提出を求められた場合はどうすれば良いのでしょうか。

実は、診断書の発行は治療の開始後でも対応している病院がほとんどです。クリニックによって事情が異なるため確認は必要ですが、税務署に求められてから医師に診断書の発行を依頼しても間に合うケースがあることは知っておきましょう。ちなみに、診断書の発行にかかる料金は、一般的に数千円です。

医療費控除は申告して初めて受けられる

歯列矯正で大きな金額を支払った年には、医療費控除を受けられる可能性があります。ただし、あくまでも「自分から申告した場合」に限られるので、翌年の3月15日まで(※)に忘れずに確定申告を行うようにしましょう。

※万が一、期限を過ぎてしまった場合でも、5年以内ならさかのぼって申告が可能です。
確定申告の記入

また、「医療費」に含まれるものは、検査・診断料、装置代、処置・調整料など矯正治療そのものにかかる費用だけではありません。歯科医師より処方された、治療に必要な医薬品にかかる料金や、通院のための交通費(マイカーで通院した場合は除く)も含まれます。医療費について詳しくは、国税庁のウェブサイトでご確認ください。

医療費控除は、普段はあまり縁がないかもしれませんが、損をしないためには制度をよく知っておくことが大切です。

なお、今回ご紹介したのはあくまでも一般的な基準であり、歯列矯正にかかった費用が医療費控除の対象とできるか、最終的な判断は税務署が行います。個別のケースについての確認は、お住まいの地域の税務署に問い合わせることをおすすめします。

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葛西モア

江戸川区にある葛西モア矯正歯科では、日本矯正歯科学会の認定医が診察をいたします。

「日本矯正歯科学会」公認の認定医がいる葛西モア矯正歯科

当医院は、東京メトロ東西線の葛西駅から徒歩0分と大変便利な立地です。葛西駅へは、西葛西駅・浦安駅からわずか2分。南行徳駅も12分以内に到着するので、市川市内からの通院にとても便利です。西船橋からも乗り換えなしで15分と通いやすいため、千葉方面からも多くの方にご利用いただいております。葛西・西葛西周辺で“大人の歯科矯正”と“審美歯科治療”をお探しなら江戸川区にある「葛西モア矯正歯科」へぜひお越しください。

この記事の監修医師

葛西モア矯正歯科 院長 酒井 優真

葛西モア矯正歯科 院長

酒井 優真

Yuma Sakai

  • 日本矯正歯科学会 認定医

日本全国の歯科医院で矯正治療に従事。2017年、葛西駅前に「葛西モア矯正歯科」を開院。

歯列矯正への心理的ハードルを下げるべく、「治療中の見た目」に配慮した治療に力を入れている。


住所:〒134-0083 東京都江戸川区中葛西3-37-16 第二カネ長ビル5F
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